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2020/2/2 HPV [病む]

私が学生の頃、受けた講義では、
「子宮頸癌は性生活旺盛な女性に多く、子宮体癌はその逆」
と教わった。
当時、腫瘍と感染症は全く別の概念であり、子宮頸癌がウイルス感染によって発症することはわかっていなかったが、性生活と関連があることに臨床医は気づいていた。
その後、子宮頸癌の原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)が発見され、さらに予防するためのワクチンが開発された。
日本でも国が費用を援助して定期接種する事業が始まった。
しかし、まもなくワクチンを接種した一部の少女に重篤な副作用が見られたため、接種は任意となり、接種者の数は激減した。

子宮頸癌は性病、つまり性交で感染する病気(Sexual Intermittent Disease)と考えられる。
男性はウイルスを媒介するが、子宮がないので子宮頸癌にはならない。

性病が、いつまでも撲滅しないのは、AからBへ感染し、BからCへ感染し、CからDへ感染し、‥と人から人へと感染し続けるからである。
もし、童貞君と処女さんが結婚し、生涯パートナーとしかセックスしなければ、性病にはかからない。
子宮頸癌が今もなくならないのは、多くの男女が活発にいろいろな相手とセックスをしているからと言える。
ただし、女性が一人の男性としか経験していなくても、男性が複数の女性と関係してウイルスに感染していれば、女性はその男性から感染するので、必ずしも子宮頸癌になった女性がヤリマンというわけではないことに留意する必要がある。

今、HPVワクチンの重要性と訴え、その副作用に疑問を投げかける本を読んでいる。
読み終わったら感想を報告したい。
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