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2023/11/24 麻酔 [読む]

NetflixでThe CROWNのシーズン6パート1が配信開始になりました。
エリザベス女王の生涯を描いたドラマですが、登場人物は実名で、俳優もそっくりさんが起用されているため、ドキュメンタリーかと錯覚しそうになります。

シーズン6パート1は、ダイアナ妃が離婚後、交通事故で亡くなるまでの4話です。

シーズン1~5はそれぞれ10話ずつ、全部で50話もあるのですが、シーズン6だけみても十分に楽しめますよ。

以下ネタバレ

エジプトの大富豪、モハマド・アルファイドは、息子をダイアナと結婚させようと企てます。
離婚して王室を離れたとはいえ、将来の国王の母であるダイアナと繋がれば大きなメリットがあると考えたのです。
息子のドディ・アルファイドには婚約者がいましたが、父の圧力に逆らえずダイアナと付き合い始めます。
父は、息子とダイアナの仲を公然の秘密にすべく、故意にパパラッチに情報を流し、2人のキスシーンの写真がタブロイド紙に掲載されます。
その後、ダイアナへのパパラッチのつきまといが激しくなります。
そしてパリのホテルの1室でドディはダイアナに婚約指輪を差し出しで求婚しようとしますが、ダイアナは一蹴します。
父親の言いなりにならずに、自分の生き方を見つけなさいと諭します。
そして車で帰る途中で、パパラッチの追跡を受けながら車は地下道の柱に激突。
ドディは即死、ダイアナも病院で死亡が確認されました。

父、モハマド・アルファイドはふたりを無理やり結びつけようとしたことを深く後悔しますが、息子はもう帰ってきません。

そもそも政略結婚とはいえ、イスラム教徒とキリスト教徒の結婚はありなんでしょうか?
無宗教の私にはよくわかりませんが。。


麻酔

麻酔

  • 作者: 渡辺淳一
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社
  • 発売日: 2016/01/08
  • メディア: Kindle版



Kindle版が110円。

子宮筋腫で手術を受けた妻が手術室から出てこない。
手術は無事に終わったが、患者の意識が戻らないという。
そして意識のないまま、患者は病室に戻ってきた。
医師の説明によると特異体質で一時的に心臓が止まり、脳に障害が起こったという。
意識が戻らないまま、病院に入院し続けて半年後に患者は亡くなる。

医療過誤の話かと思ったのですが、そっちはあまり深く掘り下げられていなくて、
病気になった時に残された家族の精神的負担や心情について書かれています。

「夫というもの」にも書かれていましたが、男は妻に先立たれるととてもつらい生き物なのです。

KindleUmlimited.png

Black Fridayで3か月99円(通常1か月980円)。
Unlimitedで読める本が限定されていていまひとつなのですが、1冊読んだだけでも元がとれるので、使ってみようと思います。もちろん、3か月後に継続せずに解約します。
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2023/11/1 夫というもの [読む]

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2004年の作品(文庫は2006年)
男と女であるがゆえにすれ違う夫と妻の考え方や行動について持論を展開しています。

セックス(いきなりここからはいるところが渡辺淳一らしい)、浮気、実家、帰宅拒否症、(妻に)専業主婦(であってほしいという)願望、会話が苦手な夫たち、妻に言われたくない言葉、夫のEDとその対策、離婚に踏み切れない夫、マザコン夫とその対策、夫の初老期鬱病、定年、一夫一婦制

20年前に発刊された本なので現代に合わない点もありますが、なるほどと納得できるところが多々あります。

あとがきで

とにかく夫とは、表面の自信あり気な、偉そうな態度のわりに、曖昧で気が弱く、甘えん坊の生き物である。

と結んでいる。

夫という生き物を理解してもらうには妻にも読んでもらう必要があるのですが、妻は興味ないようです。妻は夫とどうちがうのかという視点で妻の考え方も述べられているので、夫が読んでも勉強になります。定年後の過ごし方の参考になりました。

~猫にとってユリ科の植物は毒~

ユリの花、葉、茎、根、すべての部位が危険とされ、花瓶の水を飲んだだけで中毒症状を起こすこともあるそうです。
猫を飼っている方は、ユリ科の植物(ユリ、カサブランカ、チューリップ、ヒヤシンスなど)を家に置かないようにしましょう。
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2023/10/20 雲の階段 [読む]


雲の階段 (上)

雲の階段 (上)

  • 作者: 渡辺淳一
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社
  • 発売日: 2016/01/08
  • メディア: Kindle版




雲の階段 (下)

雲の階段 (下)

  • 作者: 渡辺淳一
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社
  • 発売日: 2016/01/08
  • メディア: Kindle版



1982年 渡辺淳一の作品。

離島の診療所へ事務員として就職した三郎。
島でただ一人の医師である村木所長は、手先が器用な三郎を助手として使うようになる。
そのうちに所長に代わって、外来患者を診たり、簡単な手術も行うようになった。
島の人たちは三郎が医師でないことを知っているが、その腕の良さと所長が不在の時に頼らざるを得ないことから、黙認していた。
ある日、島へ遊びに来ていた若い美しい女性、亜希子が急患で運び込まれた。
所長は知人の葬儀で島にはいない。
亜希子は子宮外妊娠ですぐに手術しないと助からない。
三郎は迷った末、手術を行い、手術はなんとか成功した。
亜希子は東京の病院の院長の令嬢で、三郎は命の恩人と感謝され、父親からも娘と結婚して自分の病院で働いて後継ぎになってほしいと頼まれた。
三郎は明子という診療所の看護婦とつきあっていたが、亜希子の美しさに惹かれ、明子を捨てて東京へ出ていく決心をする。
島では三郎が偽医者であることは誰もが知っていたが、東京の病院では、誰もが本当の医師だと思って疑わない。
三郎はいつ偽医者であることがばれるかとひやひやしながら病院に勤め、亜希子との結婚生活を送る。
ストーリーはスリリングに展開してゆく。

嘘を隠すためにまた嘘をつく。
いまさら本当のことを言えない状況に追い込まれていく。
読んでいて怖くなる話です。
ラストが気になる方は読んでみてください。

女性はそう簡単に死なないという。
三郎が子宮外妊娠の手術をしたあと、亜希子の血圧は0になる。
もうだめだとあきらめ、心臓が停止するのを待っていると血圧が上がり始める。
女性には妊娠、出産という男にはできない仕事がある。
そのため、母体は過酷な出産にも耐えられるように男より強くできているという。
その通りだと思う。
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