SSブログ

2023/3/21 ドライブ・マイ・カー/女のいない男たち [読む]


ドライブ・マイ・カー インターナショナル版 [Blu-ray]

ドライブ・マイ・カー インターナショナル版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2022/02/18
  • メディア: Blu-ray



ドライブマイカー.png

久しぶりに村上春樹を読みました。

少し前に、amazon prime videoで映画「ドライブ・マイ・カー」をみて、おもしろかったので、原作を読みました。

ある日、海外出張で成田空港に到着したところで予定が一日延期となり自宅へ帰ると、寝室で妻が男とセックスをしていた。
夫は気付かれないように家をでてホテルに泊まる。
出張から帰った夫は、何も知らない振りをして、普段通り妻に接する。
しかし、妻の気持ちが理解できずに心の中で苦しむ。
その妻が死んでしまう。
夫以外の男と寝たことについて妻は何も語らず、また夫は問いただそうとしなかった。
妻が死んだ今となっては永遠に知ることができない。

本は、ドライブ・マイ・カーから始まる6編の短編集でである。
ドライブ・マイ・カーがストーリーとしては最も現実的で、2作目以降、だんだん非現実的な要素が含まれてきて、最後の「女のいない男たち」はかなり抽象的な表現となり、私にはわかりにくかった。

鍵となるのは、深く愛し合った女を失った男の喪失感、失う前にしておくべきだったことへの後悔。

映画もそうでしたが、笑いもせず、泣きもせず、衝撃的な過去を淡々と語り合う二人(妻を失った男と、母を失った女)。これが村上ワールドか。。


nice!(19)  コメント(0) 

nice! 19

コメント 0