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2019/4/21 目黒寄生虫館 [学ぶ]

N君と目黒寄生虫館に行ってきました。
寄生虫の生態で興味深いのは、ライフサイクルに中間宿主というヒト以外の生物を必要とするものがあることです。
学生の頃に習った日本住血吸虫がそのひとつです。
日本住血吸虫の成虫は門脈に寄生し、その卵は糞便とともに排泄されます。
卵は孵化してミラシジウムという幼虫になります。しかし、ミラシジウムはヒトへ感染しません。
水田などに生息するミヤイリ貝に感染することにより、その体内でスポロシスト、セルカリアと形を変え、セルカリアがミヤイリ貝の体内から水中にでて、ヒトの皮膚から侵入します。そして成虫になり、門脈に寄生します。
日本住血吸虫.jpg
中間宿主であるミヤイリ貝を徹底的に駆除した結果、日本住血吸虫は撲滅されたということです。
ウィキペディアに詳しく解説してありました。

西郷隆盛が沖永良部島に島流しされたときに、蚊に刺されて感染したとされるフィラリアは、リンパ管を閉塞し、陰嚢水腫を起こします。ここでは蚊が中間宿主になります。

条虫は、いわゆるサナダ虫ですが、ヒトから排泄された長い虫体が展示してありました。
IMG_5962.jpg
IMG_5963.jpg

狭い施設ですが、入場無料です。寄生虫の研究者はフリークというかオタクというか、取り憑かれてしまうようです。
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