SSブログ

2015/11/5 脳血管障害 [病む]

医学の進歩はめざましい。
日本人の三大死因は、癌、脳卒中、心筋梗塞。
たぶん、この中で最初に克服されるのは「癌」だと思う。
昔は、抗癌剤といえば、細胞分裂を抑制する薬でした。
癌細胞は増殖旺盛なので、細胞分裂を抑制すれば小さくなるという発想である。
しかし、これでは、進行を遅くするだけで根治できない。
また正常細胞、特に血液の細胞の分裂を抑制するため、正常組織に対するnegativeな作用も無視できない。
その後の研究で、癌細胞特有の細胞膜や細胞質の蛋白質を標的にした治療が開発され、一定の効果をあげている。
癌細胞は自分の一部ではあるが、遺伝子が変異した異常な細胞であるから、その異常なところを攻撃してやればよい。
まだすべての癌が薬で治る時代にはなっていないが、近い将来、治療法が確立するかもしれない。
最も厄介なのが、血管障害だ。
血管が閉塞する、破綻して出血することにより、組織が壊死する。
今のところ、発症早期の治療しかない。
危険因子の治療は意味があるが、予防効果は限定的であるし、発症しない人も治療しなければならないという効率の悪さがある。
心筋梗塞は将来、iPS細胞技術による治療が期待できる。
最後に残るのは脳血管障害である。
脳は自己そのものである。
脳を取り換えてしまったらもはや自分ではない。
脳のダメージをどうやって防ぐかが最終的なゴールである。
脳の病気は、脳出血、脳梗塞などの急性疾患と、パーキンソン病、アルツハイマー病などの慢性的に進行する病気に大別される。
後者の方が、研究が進んでいる。

脳血管障害は、一瞬にして人格を破壊する恐ろしい病気として最後まで残るのではないだろうか。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。