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2020/6/3 COVID-19 [考える]

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新型コロナウイルス。↑東京都の新規陽性者数。
最初の頃、想定していたよりも、深刻な事態になってきた。
以下、個人的な意見であることをお断りしておく。

●感染力が強い

非常事態宣言により、人と人が接触しないことが感染防止に有効であることは証明された。
しかし、非常事態宣言解除後、人と人が接触すれば感染が広がることが再確認された。
誰かが感染している限り、その人と接触すれば感染する。終息への見通しは立たない。
症状のない潜伏期間にも感染する可能性があり、人への感染力は持ちながら無症状のまま発症しない感染者もいると思われる。
病院からもクラスターが発生している。
最近では新型コロナウイルス陽性と診断された患者を診療している医療機関からは、クラスターが発生したとの報道はない。PPE(個人防護具)は感染予防に有効と考えられる。
一方、マスク、アルコール消毒、手洗いを徹底している病院からクラスターが発生したということは、これらの感染防止策が不完全であることを示唆する。

●死亡率

急性疾患と考えられるので、死ななければ治る。
東京都の資料では、累計陽性者数 5283人に対して、死亡 306人、死亡率 5.8%(2020年6月2日)。
PCR検査を行っていない感染者はかなりいるだろうし、新型コロナウイルスで死亡したのに、ほかの死因になっている人も少しいるかもしれないので、この数字は正しい数ではないが、ざっくり、かかったら5%が死ぬ病気ということである。

●治療薬

ワクチンや、治療薬に期待がかかる。
有効と判定され承認される根拠は、偽薬を投与された患者と比較して統計的に有意に効いたとされた場合だ。
エンドポイントを何にするかによるが、治療薬の場合、服用してから症状が消失するまでの日数のようなものになるだろう。治療しないよりは早く治るということだ。
本当の目的は、死なないことだが、それは承認後に調べられることになるだろう。
ワクチンについても、インフルエンザワクチンでもそうだが、接種してもインフルエンザにかかる人はそれなりにいる。つまり完全ではない。接種しないよりはした方がかかりにくい程度のものだ。
これも承認後に多くの人に接種して、ワクチンがなかったころと比べて、死亡者数が減るかどうか、検証されるのだろう。

●再感染のリスク

一度かかって治った人が再感染するかどうか。するという報告もあり、はっきりしたことは言えない状況である。
今後、ウイルスの遺伝子が変異する可能性があり、それによって抗原性が変化して、過去にかかって免疫(抗体)のある人に再感染したり、それまでのワクチンや治療薬が効かなくなる恐れがある。

総合すると、よほど強力なワクチンか治療薬ができない限り、第二波どころかいつまでも蔓延する可能性が高い。この予想がはずれて、来年のオリンピックが盛大に開催されることを祈る。
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